はじめに:なぜ一介のフリーランサーが広報について語るのか

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地域の情報を伝える無料新聞の編集に携わってきた私は、10年以上にわたり、毎週50枚以上のイベントチラシに目を通しています。
そこで思うのは「もったいないチラシが多い」ということ。
せっかくお金をかけて印刷しているのに、必要な情報が伝わらないチラシがとても多いのです。

できたチラシをお店や公民館などに置いてもらうのだって、大変です。
(スタッフさんが頑張って配布しているんです)
そして、一般の人の目に止まって、持ち帰ってもらうのはもっと大変なこと。
だけど、せっかく持ち帰っても、よく見ると大事なことが抜けている・・・って、すごくもったいないことだと思いませんか?

これは、デザインが下手とか、写真やイラストの使い方がどうとか、そういった次元の話ではなくて、もっともっと基本的な「気配り」の問題だと、私は思っています。

とはいっても、お店や企業のチラシではなく、サークルやPTA、市民団体、NPOなどのチラシですから、作っているのはそれを仕事にしている人ではなく、たまたまパソコンが使えるから頼まれたとか、持ち回りで役員になってしまった…などの、どこにでもいる普通の人のはず。

普通の人が、見よう見まねで作っている原稿が、クリックいくつかで何百枚ものチラシになって届く時代です。
私は印刷物のデザインの仕事もしていますから、それがとても有り難い反面、どんなに怖いことなのかを体験として知っています。

見落としが合っても、重大なミスがあっても、制作者がそれに気が付かず「送信」のボタンを押してしまえば、そのデータはそのまま印刷されてしまうのですから・・・

印刷屋さんが「抑止力」だった時代

今ほどコンピューターが普及していない時代には、大量の印刷をするには地域の印刷屋さんに頼むしかありませんでした。
そして、長年地域のさまざまなチラシを印刷してきた会社には、印刷技術のことだけでなく「毎年作られるたくさんのチラシ」についてもよく知っている職人さんがいました。

「チラシを作りたいんです」と印刷屋さんへ行けば
・どんな大きさのチラシを何枚刷るのか
・一色なのか多色なのか
・何色のインクで刷るのか
などの技術的なこと、料金にかかわることだけでなく、

イベント名はこれで、日時は、場所は、問い合わせ先はこの電話番号で・・・といった、内容についても打ち合わせをするのが当たり前でした。

「じゃあ、この文字はタイトルだから大きくして・・・」
「無料っていうのも大きくして目立たせたほうがいいですね」
「あれ、会場は公民館だけと、大ホールと小ホールどっちですか?」
「あっ、申し込みが必要って書いてあるのに、電話番号ないですよ!」
なんていう会話があって、大概の小さなミスや情報不足は、打ち合わせの段階で解決していたのです。

毎年同じ会社に頼んでいれば
「去年はここに、『お楽しみ抽選会』の枠があったけど、これは消しちゃっていいんですか?」
「今年は教育委員会の後援ないんですか?」
のように、主催者がすっかり(書くのを)忘れていたことを思い出さえてくれたりもしました。

そこまで積極的に関わってくれる印刷屋さんではなかったとしても、打ち合わせで内容についての説明をするうちに、自分のアタマの中も整理されて、チラシには何を入れるべきかがわかる、というメリットもありました。

ネット印刷全盛の時代に、いちフリーランサーが叫ぶには

きちんとチラシのセオリーがわかっている人の目を通せば、最低限ミスがないチラシは作れますよ!
・・・と、言いたいのではないんです。

(いや、ご依頼いただければ内容をチラシに落とし込むところからお手伝いしますし、私としても助かるんですが)

政令指定都市・札幌を含むとは言え、北海道の一地方で、私が一週間に見るチラシが50枚超。
半分はプロのデザイナーが作っているとして、残り25枚のなかの、もったいないチラシたち。
これが日本全国となったら、一体どのくらいの量になるでしょうか。

そのうえ、Facebookのイベントページなど、SNSでのイベント告知も加えたら、
もう天文学的な数になっちゃうんじゃないでしょうか。

それを全部自分でなんとかしようとは、とてもじゃないけど思えません。
全部のイベントに、予算があるわけじゃないのも、わかっています。

だから、ブログとメールマガジンで広報やチラシについてのコンテンツを書いていくことにしました。

コンピューターでチラシの原稿を作るのだから、コンピューターを使う人に見てもらえばいいわけです。
インターネットで原稿を送るのだから、インターネットで注意喚起すればいいわけです。

というわけで、私が思う「イベント広報」の注意点について、これから少しずつ公開していきます。

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